大和文華館

大和文華館「文字を愛でる 経典・文学・手紙から」展

また大和文華館を訪ねた。 今度は書を見る。「文字を愛でる 経典・文学・手紙から」展だ。 書を鑑賞するのは、初めは苦に思えるときもあった。読めないものを目で追うのは忍耐がいる。そのうち読もうとしないで、気楽に眺めるようになり、いいなぁと思うとき…

大和文華館「やまと絵のこころ」

梅が見頃になりそうだ。 大和文華館のお庭はどうかな。 「やまと絵のこころ」展があとわずか。 今まであまり興味がなかったが、「やまと絵」というものを見に行こう。 梅見物のついでに、と軽い気持ちで訪ねたら、のっけから重要文化財やら国宝やらがお出まし…

特別企画展「隠逸の山水」大和文華館

仕事を辞めて、部屋を引き払う。母親から「どちら様ですか?」と言われる前に帰らなあかんと思っていたが、間に合わないかもしれない。恐ろしいほど老衰の症状が進む。やることリストは意外にも多く、気ばかりあせる。 そんな中、これで最後と思って大和文華…

大和文華館「明清の美―15~20世紀中国の美術」

どうも絵画を見ても、やきものを見るときほどわくわくできない。特に山水画は惹かれながらも楽しめない。わくわくしなくてもよいが、もう少し、自分の心に、静かに水墨山水を味わうような気持ちを育てたいものだ。 年末は勉強のつもりで、大和文華館特別企画…

大和文華館「東アジアの動物~やきものと漆」その2

大和文華館のやきものと漆の作品が100点近く鑑賞できる「東アジアの動物」展 つづき 吉祥の動物①魚「白地黒花鯰文枕」(北宋~金時代 磁州窯)磁州窯の陶枕というのは、色んな図柄があるものだ。如意頭形の器面に鯰が飄々と泳いでいる。世の中をこんな風…

大和文華館「東アジアの動物~やきものと漆」

いっこも身につかないが、中国の歴史を文庫本で楽しんでいる。今朝読んでいた一節に元祐元年(1086年)に王安石が没したとあった。「元祐」ってあの磁州窯の盤(東洋陶磁美術館所蔵)に記されていた年号かなぁ。それが何だという話だけれど、自分的には数ミ…

大和文華館「朝鮮美術の精華~絵画と工芸」

大和文華館のお庭はいつ行ってもその時期の趣が楽しめる。若くやわらかな緑と鶯の声?に、山里に来たように錯覚する。 「朝鮮美術の精華~絵画と工芸」この展覧会は絵画のほうがメインの展示かなと思う。絵画より工芸品の方が好きなので、どうしようかと思っ…

大和文華館「東アジア文人の肖像」書画と文房具

年末から突発的にめまいが起こる。MOCO(東洋陶磁美術館)が長期休館にはいった。何かと気が滅入る…低空飛行だ。 大和文華館にもう一度行くつもりだったが、めまいのせいで行けなかった。もう次の展覧会が始まって梅も咲き始めているよ。心の栄養をもらいに…

大和文華館 特別企画展「日本のやきもの―縄文土器から近代京焼まで」

82点の作品によって、日本のやきものの歴史を大掴みに理解することができて、私にはありがたい展覧会だ。日本のやきものの「始まり」といわれる縄文土器から超絶技巧の大正時代の作品まで、会場を一回りするだけで一気に堪能できる。 「始まり」といっても決…

大和文華館 特別企画展「雪村とその時代」

ずっと以前に呂同賓図(りょどうひんず)と思われるポスターを見かけたことがある。その時私はよく確かめもせず劇画か漫画の一場面かと思ってしまった。衣を大きくはためかせ、のけぞるぐらいに天を仰ぐ男の姿。奇怪な絵だと思った。しかし、記憶に引っかか…

「加彩婦女俑」と「婦女形水注」

東洋陶磁美術館のコレクション展関連テーマ展示「加彩婦女俑に魅せられて」関連イベントとして動画が公開されている。動画を視聴すると、このたびの企画によって制作された作品と元の作品とを、もう一度比べて、確かめてみたくなる。 加彩婦女俑 唐時代 8世…

大和文華館 特別展「天之美禄 酒の美術」

「加彩婦女俑に魅せられて」関連イベント の1回目の動画が公開された。小林仁先生のレクチャーも、彦十蒔絵プロデューサー若宮 隆志さんの見立作品制作をめぐるお話も、お二人の対談も非常に面白く、深い。繰り返して拝見できることもとてもありがたい。視…

「中国青花と染付磁器-京都の鹿背山焼」~大和文華館

先週、花散らしの雨の中 大和文華館の「中国青花と染付磁器-京都の鹿背山焼」展を訪ねる。 出迎えてくれた「吹墨手鹿桜紅葉文鉢」(江戸時代 鹿背山)幻想的で霧がかかったような空間の中に鹿の姿、桜の花、紅葉が浮かび上がるメルヘンのような図柄。そして…

大和文華館「文字の魅力・書の美」

奈良の大和文華館を訪問。建物を囲む庭園では山茶花が枯れ始めて、晩秋の様子だ。歩くだけでも気持が良い。 特別企画展「文字の魅力・書の美」が開催されている。書って、むずかしい、と思う。日本語であっても読めないことも多い。ただ、尾形乾山のやきもの…

大和文華館を訪ねて

久しぶりに、近鉄奈良線の電車に乗った。 3館(東洋陶磁美術館・大和文華館・寧楽美術館)が特別連携している展覧会のひとつ、大和文華館の「高麗ー金属工芸の輝きと信仰」を見に行く。 庭園の中にある美術館だ。 受付がある門のところから、お庭の中を少し…