2017-01-01から1年間の記事一覧

唐代胡人俑展~胡人俑の魅力につかまってしまった!

胡人俑の魅力に囚われてしまった。 この俑の前に立つと、今にもこちらに向かって迫ってきそうなちょっと怖い感じがする。 最初に迫力ある表情に注意が向けられるが、少し引いて見ると、本当に着衣の下に生身の人体が存在するかのような動き、着衣のゆれなど…

東洋陶磁美術館 唐代胡人俑展が開催!

心待ちにしていた東洋陶磁美術館の唐代胡人俑展が始まった。 何というものだろう。この造形は 私の乏しい経験の中では、見たことがない。 単にやきものの人形といっては足りない。彫刻作品にも似ているが、彫刻ではないし、とにかく今までの私のポケットには…

次の展覧会が近づいてきた!

風邪が治ったと思ったら、また風邪を引いた。出不精、ものぐさが悪化する。 悪しき習慣から脱却しようと試みると、決まって1歩前進3歩後退。やれやれ その間にもう師走が近づいてしまった。 東洋陶磁美術館の次の展覧会ももうすぐだ。早く風邪をすっかり治…

イセコレクション展から学ぶ 4日目つづき

このたびの展覧会の作品は、いつもならイ・ビョンチャン博士のコレクションと日本陶磁の展示室になっている2部屋に展開されている。 日本陶磁の展示室は座敷で鑑賞することをイメージして展示ケースが低い。おかげで、器の見込(碗や皿などの内側部分)を見…

イセコレクション展から学ぶ 4日目

さっそく、色彩豊かな明・清代の作品をどんどん見ていこう。 これまでどちらかというと深遠な(あまり興味のない方にとっては単に地味かな)趣のある宋代のやきものとは打って変わって鮮やかで、ストレートに美しさをほこっている作品たちだ。 黄釉青花瑞果…

イセコレクション展から学ぶ 3日目

イセコレクション展 今日は元~明時代の作品から鑑賞していこう。 このたびの展覧会では、加賀前田家に伝来した、しっとりと落ち着いた天目 (黒釉の茶碗)が出展されている。 灰被天目茶碗 茶洋窯 元ー明時代 14~15世紀 右写真は天目台と そういえば、2年…

イセコレクション展から学ぶ 2日目

今日はイセコレクション展の中から、名品花盛りの宋時代から元時代。 作品と窯の名前、特徴とされる技法などを結び付けて覚えよう。 この夏の館蔵品鑑賞のおさらいもできる。 最初は唐時代の終わりごろ「秘色」青磁とたたえられた最高級青磁を産み出した越窯…

イセコレクション展から学ぶ

中国の長い長いやきものの歴史を、現在東洋陶磁美術館で開催されている「イセコレクション」展の展示作品と館蔵品、そして、図録を読みながらサラッと学習しようと無謀なことを試みる。 まず、2つの壺 灰釉 刻花鎬文(しのぎもん)遊環壺 と 灰釉 印文壺 越…

イセコレクション展 黄褐色の瓶について

イセコレクション~世界を魅了した中国陶磁 国際巡回企画展を再訪 今回はカメラを携えて、撮影しながらゆっくり作品を鑑賞した。 展示作品86点を1点ずつ見開きで解説している図録もいただいた。(86点のほかに会場には青銅器や堆朱の箪笥などが展示され…

イセコレクション展が始まった。

日記といえなくても、たまに文章を考えるだけで、頭の活性化に効果があることを実感する。中国陶磁の窯の名前などを少しずつ覚えられるようになっている。 さて、先週の土曜日(23日)から、東洋陶磁美術館でイセコレクション「世界を魅了した中国陶磁」展…

柴窯とは2 

柴窯とは 「幻の至宝 柴窯発見」(對中如雲著 祥伝社)によって教えてもらったことをまとめておこう。 歴史的文献によるとして、 中国 五代十国時代 後周(951年~960年)の皇帝柴栄(さいえい)がその地位にあった954年から959年までの5年間だけ焼かれてい…

伝説の柴窯とは?

伝説の柴窯(さいよう)とは? これからじわじわと、わかってくるだろうと、のんきに構えていたところ、一週間もたたぬうちに、期せずして、私の理解を深めてくれる著作に出会った。 そう、ジュンク堂書店でさんざん時間をかけて探し物を見つけた後、疲れて…

充実した夏が終わった

夏休みが終わった気分だ。 この夏はたびたび東洋陶磁美術館に足を運び、館蔵品を集中的に鑑賞した。 短期間に何度も見ることによって、いくつかの作品の姿を自分の記憶に焼き付けることができたと思う。 贅沢な夏だった。 写真撮影も許可されていたので、忘…

館蔵品を見る楽しみ3(東洋陶磁美術館)

日曜日に東洋陶磁美術館のアフタヌーンレクチャーを拝聴。 特別出品の2点(青磁盞、青磁単柄洗)をはじめとして、北宋から金時代の中国陶磁館蔵品のなかから、現在展示されている作品の魅力について解説があった。 鑑賞のポイント・作品にまつわるエピソー…

アフタヌーン・レクチャーが待ち遠しい(8月27日 東洋陶磁美術館)

27日の日曜日、東洋陶磁美術館で主任学芸員の方のアフタヌーン・レクチャーがある。 「宋磁の美ー中国宋時代のやきものをめぐって」ありがたいなぁ。絶対行かなくては ちょっとでも講義についてゆけるように、図録などを拾い読みする。 と、いってもことば…

東洋陶磁美術館 館蔵品を見る楽しみ2

虫網を持った夏休みの子供のように、今日も東洋陶磁美術館へ。館蔵品をじっくり見るのに良いシーズン。 中国陶磁の大きな展示室と展示室の中間に、「自然採光展示室」という外の光をとりいれて、作品を鑑賞できる部屋があり、そこにゆったりと名品が並べられ…

東洋陶磁美術館 館蔵品を見る楽しみ

東洋陶磁美術館の展示が替わったので、さっそく訪問。華やかな特別展(今年はハンガリーのヘレンド 7月30日に終了)はもちろん素晴らしいのだけれど、私としてはいつも展示されている館蔵品がみられないとちょっと寂しい。 今日からは平常展プラス特集展…

唯一出かけたいと思う場所(東洋陶磁美術館)

出不精の私だが、ただ一か所だけ、自発的に出かけようと思う場所がある。大阪市立東洋陶磁美術館だ。美術館の友の会の会員になると、時々開かれる講演会への案内がもらえるので、昨日は拝聴してきた。 自分の中で、この美術館が大事な場所と思うようになった…