書籍

図録「小森忍の陶磁器Ⅲ」~江別市セラミックアートセンター

北海道江別市にあるセラミックアートセンターという美術館から、「小森忍の陶磁器Ⅲ」という展覧会図録を送っていただいた。 数年後に北海道の実家に戻るつもりだが、大阪近隣の美術館に行けなくなる、これは私にとってはいちばん辛いことだ。実家といっても…

文字や書にも触れてみよう「すぐわかる中国の書」古代~清時代の名筆

書店でたまたま手に取った「書」の本を楽しんでいる。「すぐわかる中国の書 古代~清時代の名筆 可成屋編」東京美術 最初のページにある「文字を読むべからず」、素人に読めなくて当然であり、それよりも「いいなあ」を感じた瞬間を深めていくことが大事であ…

中国陶磁入門(できるかな)

2月から二玄社刊の中国名窯名瓷シリーズを読み始めた。耀州窯、定窯、鈞窯とすすみ、磁州窯の半ばだ。 相変わらず「読む(理解し、知識として身に着ける)」というものでなく、「眺めている」といったほうがよい読書だ。 それでも本人はとても楽しんでいる…

背伸びして読書する

世界中に広まっている感染病日々自分の行動に注意を払い、一日も早い終息を祈る。 大阪市立美術館のコレクション展、臨時休館になる前に一度見に行くことができた。もう一度来ようと思ったけれど、かなわぬこととなった。 「中原の古法 ― 北朝石刻書法」:北…

「顔氏家訓」を読んで

「魏晋南北朝」(川勝義雄著 講談社学術文庫 何度読んでも頭に入らないのだけれど何度読んでも面白い)を読むうちに何度か「顔之推 がんしすい」という人の言葉が引用されていた。どんな人だったのだろう、とても気になった。 6世紀中国江陵に生まれた人。…

館蔵品図録(東洋陶磁美術館コレクション選)について

先日購入した東洋陶磁美術館の館蔵品図録(4000円)について記録しておきたい。 ずっしりと重い。本の中に小さな美術館がある。 写真の色彩がすばらしくて、真に実物を見ているようだ。 背景の調子を明るい灰色から濃い灰色、黒に至るまで作品に合わせて細か…

歴史の本を読む~「魏晋南北朝」

「シルクロードと唐帝国」という本をとりあえず読み終えて、次は同じく講談社学術文庫の「魏晋南北朝」(川勝 義雄著)という本を読み始めた。またもや身の程知らずの無謀な読書だ。 読んでいるのか、眺めているのか、相変わらず理解できない、頭に入らない…

夏休みの宿題

引き続き「シルクロードと唐帝国」(森安孝夫著 講談社学術文庫)を少し読んでは読み返し、行きつ戻りつしながら楽しんでいる。 楽しんではいるのだが、中国の歴史と地名がわかっていたらもっと深く理解できるのではないかと歯がゆく思う。 少し前に、俑につ…

ソグド人の泥俑にひかれて

地震があり、大雨が続いた。恐ろしいことが立て続けに現実に起こった。 おびえて萎縮していたが、ささやかでも自分ができることをしていこうと思う。 「シルクロードと唐帝国」(森安 孝夫著 講談社学術文庫)という文庫本を手にした。 唐代胡人俑展のときに…

図録「宋磁ー神秘のやきもの」2

出光美術館の展覧会図録「宋磁ー神秘のやきもの」を、東洋陶磁美術館の館蔵品やイセコレクション展の作品と重ね合わせながら楽しんでいる。 宋磁とは何とも素晴らしいやきものだ。 見るたび、見るたびに表情を変える釉の不思議さ すっきりとした形 釉の下で…

図録「宋磁ー神秘のやきもの」(出光美術館発行)

NHKテレビ日曜美術館アートシーンで出光美術館の「宋磁ー神秘のやきもの」展の紹介があった。 行きたいなぁ。でもそんな余裕はありませんね。 仕方がないので図録を見ることで我慢することにした。 一週間ほどで届いた出光美術館の図録と昨年東洋陶磁美術館…

柴窯とは2 

柴窯とは 「幻の至宝 柴窯発見」(對中如雲著 祥伝社)によって教えてもらったことをまとめておこう。 歴史的文献によるとして、 中国 五代十国時代 後周(951年~960年)の皇帝柴栄(さいえい)がその地位にあった954年から959年までの5年間だけ焼かれてい…

伝説の柴窯とは?

伝説の柴窯(さいよう)とは? これからじわじわと、わかってくるだろうと、のんきに構えていたところ、一週間もたたぬうちに、期せずして、私の理解を深めてくれる著作に出会った。 そう、ジュンク堂書店でさんざん時間をかけて探し物を見つけた後、疲れて…