背伸びして読書する

世界中に広まっている感染病
日々自分の行動に注意を払い、一日も早い終息を祈る。

 

大阪市立美術館のコレクション展、臨時休館になる前に一度見に行くことができた。
もう一度来ようと思ったけれど、かなわぬこととなった。

 

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「中原の古法 ― 北朝石刻書法」:北魏墓誌の拓本の前に足が止まった。
何が書いてあるかわからない、書の心得などまるでない、けれどとても惹きつけられる。
文字の美しさを少しでも感じ取れるのはうれしい。漢字を使う国に生まれてよかった。
拓本について、見る前は何となく退屈そうな先入観を持っていたが、認識が変わった。

 

「イビョンチャン博士記念公開講座~耀州窯青磁と高麗」も中止になったけれど、来年開催されるかもしれない。楽しみにして待っていよう。
それまでに講座の内容を少しでも理解できるようになりたいものだ。
こういうときは本を読むと決める。

 

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二玄社書店の中国名窯名瓷〈鑑賞と鑑定〉シリーズ
書店で何度か手にしては、これは私には難しすぎるなと思ってそのたびに買うのをやめていた。そのうちに店頭に並ばなくなった。マズイ、買っておけばよかった。読まなくちゃ。
さっそく「耀州窯瓷」を取り寄せてもらった。
豊富なカラー図版を眺めるだけでも見とれてしまう。美しいオリーブグリーンの釉と彫り 実物はどんなに素晴らしいのだろうか。
東洋陶磁美術館に展示されている最高の作品「青磁刻花牡丹唐草文瓶」や「青磁貼花夔鳳文香炉」を鑑賞した体験をもとにして、写真の作品を手に取ったつもりで想像する。

 

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そういえば、東洋陶磁美術館にあるらしい耀州窯の唐子が遊ぶ碗とか白檮蘆コレクションの碗も見てみたいなぁ。

 

さてさてしっかり本の内容も読まなくてはいけない。
次は同シリーズの「定窯瓷」にも挑戦するぞ。
よく理解できないくせに無謀な読書を試みる。
いつかきっとわかるようになる………かな。

 

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