毎日なかなかの暑さだ。感染症拡大のなかで、外に出るのは勇気が要る。
この展覧会は会期が延長になっていたおかげで、なんとか見に行けた。
印象に残った作品を記録しておこう。
瀬戸の茶入(江戸時代17世紀)3点 飴色や褐色の釉のまだらなかかり方がおもしろくてきれいだ。
「大覚寺手(だいかくじて)」とか「小川手(おがわで)」とか書いてある。
白釉緑釉流茶碗(江戸時代 17世紀)は貫入のはいった灰白色の地に鮮やかに浮かび上がる緑釉が爽やかで(本当に苔のみどり)、日本的な感じで気持ちが落ち着く。
竹の花入れはモダーンな感じ。竹って素材からして芸術的だねぇ。
大きな志野の菓子鉢(桃山時代17世紀)はおっとりした感じで好きだ。
青井戸茶碗、粉引、黒楽、赤楽、志野の水入れ……日本で茶道が発展した中で、称賛され、伝えられてきた作品の数々
きっと非常に有名で、すごく重要な作品なんだろうなぁ。
お茶道具の見方というものをちっともわかっていないのだけれど、日本の茶道で使われるものって遊びがあって、自由で、現代的に見える作品もあったりして新鮮に感じられ、見ごたえがあった。
これからは、茶道の知識がないからとか、お茶なんて縁遠いって思わないで、美術品として楽しみたい。
おっと、この作品を忘れずに記録
吉州窯の梅花天目(南宋時代12-13世紀) 去年お会いした作品かな。
黒褐色の素地の上に、ふるいでふりかけたような黄土色の釉。
型抜きされた梅の花を目で追うと、赤みがかったところ、青みがかったところ、釉の変化も見えてくる。
それほど厚手ではなくて、ちょっとふっくらとしたやわらかさのある器の姿も魅力的だ。
手にとったらどんな感触だろうか。
お茶道具を見慣れるということも大事だなぁ。