天目ー中国黒釉の美 オンライン講座

東洋陶磁美術館の小林仁先生によるオンライン講座を受講。天目の世界を満喫した。

NHK文化センター 梅田教室 オンライン講座「天目の美―特別展「天目―中国黒釉の美」関連講座」)

 

美術館の講堂で開催される講座は、落ち着いた雰囲気で聴講出来るので、いつも楽しみにしていた。しかし、今はそれが望めない状況。
オンライン講座で感染症のリスクなく、待望の展覧会関連講座が拝聴できるとは、ありがたいことだ。
1時間半イヤホンをつけて小林先生のお話に没頭した。

 

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図録に紹介されている写真などが大きくカラーで見られてラッキー!

油滴天目・禾目天目の拡大画像、油滴天目の添え状や国宝の認定書、小田原城下出土の天目片、北宋の建盞(かたちが南宋時代のものとずいぶん違う)、窯址付近の風景、現在中国で試みられている宋時代の喫茶法(茶の色は乳濁していたのか?)などなど

 

現在開催されている「天目―中国黒釉の美」展では、展示室内で実に作品が美しく見える。その照明や展示の仕方についてのお話や、それ自体美術品・学術書みたいな図録制作の舞台裏についてのお話もあった。

 

私は、6月2日に展覧会が始まってから、展示室で作品と出会い、図録で写真を見、解説を読み、撮った写真を繰り返して眺めて、このところの不安いっぱいの日常と距離をおくことができた。
受講したことによって、よりしっかりと自分の「天目展記憶」として刻まれるだろう。

 展覧会や講座開催に感謝。どうもありがとうございます。

 

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何しろ、たった2か月ほどで、以前は全然興味を持てなかった「天目」について、ポスターを飾るほどに好きになっちゃってるからね。

これからは、天目茶碗についてアンテナを立てて学んでいこう。
金の時代の北方のいろいろな窯のことも知りたいし。
北宋南宋、そして金の時代について、中国の歴史をさらっと勉強しないといけないなぁ。