唐の時代の作品が2点あった。
黒釉白斑 水注 唐時代8~9世紀
黒釉白斑 壺 唐時代8~9世紀
キャプションの中に「花瓷」ということばがある。
これは二玄社の本のなかで見かけたような、そうでないような…
本を読んでも、うろっとしか覚えていないからなぁ
帰ってから確かめてみると、「耀州窯瓷」にも「鈞窯瓷」にも「花釉」についての記述があった。
そこには、黒釉に白色の斑文が散らされたもので、宋代鈞窯の先駆けともある。
花瓷=花釉と考えてよいのかな。
黒釉のうえで美しく変化する釉薬の技術が、唐代から発展して、のちの時代の奇跡の作品を作り出す技術のもとになったのかしらん。
壺のほうはずっと前から常設展でいつも何気なくみてしまっていた。
あらためて、その斑文の面白さや、ふっくりとした姿を鑑賞した。
さて、釉薬の変化によってあらわれる斑文というのは窯の魔法によってつくられたものだろうか。
この展覧会のチケットは油滴天目の肌を拡大したもので、なんともきれいだ。発色も紙質もさすがという感じ。
古いカメラで下手な私が撮った禾目天目の写真でさえも、パソコン上で拡大してみると虹色の斑文が楽しめる。面白―い。
やっぱり早く図録を拝見したいものだ。
次回は磁州窯の作品をしっかり鑑賞することにしよう。
年間パスポート 4種のデザインの中から油滴天目を選びました。