東洋陶磁美術館 2つの企画展開催

東洋陶磁美術館を訪ねた。2種の企画展、「受贈記念 柳原睦夫 花喰ノ器」、「福井夫妻コレクション 古九谷」が始まっている。

柳原睦夫作品に華道家杉田一弥が花を活けた大画面の写真作品も展示されていて、会場は華やいだ雰囲気だ。

 

f:id:ivoryw:20210815163420j:plain
f:id:ivoryw:20210815163439j:plain

 

年間パスポートを求めたので、2つの企画展とコレクション展(中国・韓国・日本陶磁・鼻煙壺)を半年じっくり鑑賞しよう。

 

特に「古九谷」の作品がまとまって見られるのは嬉しい。
以前から「青手」と呼ばれる作品群は、それとわかりやすくて、かっこいいやきものだと思っていた。
緑、黄、紫の対比が美しく、デザインも大胆で、エキゾチックにも感じる。
生産期間が短いことや、どこで作られたのかという点で謎が残るところも、魅力のうちだ。

このたびのポスターに掲載された「色絵 樹木文 大皿」もまさに、えっと思うような斬新なデザインだ。

 

f:id:ivoryw:20210815163459j:plain


どういう人またはグループがこういう作品を産み出したのだろう。本当に江戸時代の日本で作られたの?
独特の樹木のデザインにも、背景にびっしりと描きこまれた文様の組み合わせにも目を奪われる。

 

展示は、比較的小さい作品が多く、お皿が主だ。
赤、緑、青、黄などの澄んだ色彩、精緻な絵付け、形や文様による面白い装飾に興味が惹かれる。茶色(銹釉)の器もあるなぁ。

 

f:id:ivoryw:20210815163550j:plain
f:id:ivoryw:20210815163516j:plain
f:id:ivoryw:20210815163533j:plain


へぇ、青手のほかにも、いろいろあるんだねぇ
何度か足を運んで、もっと仔細に拝見していきたい。

 

最後に、ひょっとしたらという期待をこめて、日本陶磁の展示室をのぞいた。
あった、あった、「色絵 鳥文 大皿」いつもは展示に出ていない作品だと思う。これも現代的なデザインだ。お皿の裏側も見ることができて、なお、お得な気分。

 

f:id:ivoryw:20210815163609j:plain

f:id:ivoryw:20210815163627j:plain

 

これから、しばらくの間、こうして個人のコレクションを鑑賞し、楽しませていただけるねぇ。感謝です。

 

f:id:ivoryw:20210815164427j:plain