大阪市立美術館「揚州八怪」展2

「揚州八怪」後期展示 心に引っかかった鄭燮の書画をまた見たい。
前回図録を求めたので、多少理解を深めてから出かける。

 

この図録は八怪たちそれぞれのミニ伝記も掲載されていて興味が増す。
鄭燮のそれには、”難得糊塗”と書かれた扁額と、自分の書画の価格表(潤例)のエピソードが取り上げられている。
容易ではない人生を、おのれの才能を武器に生き抜いた人。
矜持というか、人としての強靭さを感じる。
それにしても自分には書の心得がちっともないのに、鄭燮の書に魅力を感じるのはなぜだろう。

 

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真っ先に、朱耷の「山水花鳥図」からスタートする。小さい風景画の中でも、すごい描写力。もっと多くの作品を見てみたい。

李方膺 「墨梅図」もよかったが、小さい目の「梅花図」もよいなぁ。
この展覧会ではさまざまな竹図、梅図を鑑賞できて、飽きることがない。

 

ポスターになっている華嵒の「鵬挙図」は「荘子」から題材をとったおおとりの雄大な飛翔が描かれている。ただ、鵬の顔が剽軽に見えてしまうのは私だけか。

 

さて、お目当ての鄭燮 前に「芝蘭石竹図」に驚嘆したが、このたびは「贈杏花楼主竹石図」にも見とれる。
薄墨、濃い墨で描き分けられる竹の姿。竹と竹の間を背景のように埋める書が見ていて心地よい。
リズムがよいのか、字の形が好きなのか、何が書いてあるのかわからないくせに、この書体に惹かれる。


書と画が調和した世界 東洋の美にどっぷりと浸るひととき

 

最後に華やかな牡丹図 趙之謙の「富貴図」を楽しんで会場を後にする。

 

上海博物館の作品が来られなかったのは残念だが、画像を展示していただいたのは、本当によかった。
いろんなことが当たり前じゃなくなって、いろんな人のご苦労が偲ばれる。

 

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つい、売店で「行書揚州竹枝詞」の一部が印刷されているトートバッグを買ってしまった。

 

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