今月は大阪市立美術館のコレクション展「明器-古代中国 墳墓のやきもの」を拝見したので、記録しておこう。
第1室:新石器時代の彩陶、青銅器、青銅器の形をした緑釉、褐釉、灰釉の陶器、画像石といろいろある。
特に漢時代のものが多かった。そのころの貴族や豪族のお墓の中にはたくさんの工芸品がいっしょに葬られていたんだねぇ。
鍾(しょう 壺)がいくつか展示されているケースに足が止まった。端正な形、釉色、両側についている耳(?)の模様など美しく面白かった。
そして第2室では主に模型や俑などが展示されている。
一見すると粘土の工作みたいな灰釉の家屋や井戸
上部に弩を構える兵士が見える池の中の見張り櫓みたいな緑釉の水榭(すいしゃ)
呉~西晋時代の青磁の船形のかまど 越州窯とある
興味津々、当時の生活や歴史が垣間見える。
つづいて、人物や動物の俑、鎮墓獣、北魏の優雅な官人俑、唐時代の三彩の作品まで見ることができた。
いつも圧倒されるけれど中国の歴史は長いなぁ。
コンパクトに展示されている中に、もっと知りたい、学びたいことがつまっている。
見ていて好奇心がかきたてられるものがあり、北魏の官人俑のようにとても気持ちが落ち着くものがある。
コレクション展こそは写真撮影を許可していただけたら、うれしいな。
帰宅してから作品リストを見て、一階のホールに見逃したものがあることに気が付いた。
ありがたいことに来月はギャラリートークがあるようだ。またお伺いすることにしよう。