東洋陶磁美術館で開催されているフィンランド陶芸展を再び訪れた。
前回は越窯の神亭壺に夢中だったので記録ができていなかった。
好きだなと思った作品の印象をいくつか記しておこう。
最初の展示室で出会った動物をかたどった作品群はとてもキュートだ。
身を丸めて顔をうずめ、こっそり盗み見をしているようなきつね君
ネコらしくリラックスしているオオヤマネコ
やさしい表情で、品格のある駱駝の頭像
まるっとした体のボリューム感がかわいいふくろうとネコ
シンプルなかたちだけれど、まさしくその動物が活き活きとそこに存在している。
以上はミハエル・シルキン作
続いて大きな陶板の作品
透明感ある美しい灰青色の中で人物や建物が浮かび上がっておとぎ話の世界
ルート・ブリュック作 「聖体祭」
ちょっと不思議なかたちで気になったのはアルフレッド・ウィリアム・フィンチ作の壺
そして神秘的な雰囲気のあるケルットゥ・スヴァント=ヴァーヤカッリオの作品
惹きつけられるなぁ
引き締まった形がかっこいい
キュッリッキ・サルメンハーラ作 ボウル、花瓶
ビーズバードは見てると楽しくなってくる。
ビルゲル・カイビアイネン作
クルト・エクホルム 蓋付ジャー 何とも言えない色とかたち
おしゃれで素敵な作品をたくさん鑑賞した後、ふと韓国陶磁の前で足が止まる。
(左)粉青粉引 簠 朝鮮時代 16世紀(右)粉青白地象嵌 条線文 簠 朝鮮時代 15世紀
両方とも中国古代の青銅器をもとの形としているそうだ。
青銅器かぁ。ときどきやきものの祖型としてその言葉が出てくるのだけれど、実物はイセコレクション展で特別に出展されていた1点を鑑賞しただけだ。とても厳かな美しさが印象に残っている。
次は青銅器を見に行こうかしらん。