東洋陶磁美術館の唐代胡人俑展が始まって、1か月少し。
美術館に足を運び、講座を拝聴し、図録を読み、寝る前に自分の撮った写真をスライドショーにして眺めて展示空間を思い出し、幸せな時間を満喫している。
素人の私でも、心から楽しんでいる。ありがとうございます。
でも、あまり来館客が伸びていないとのこと。実にもったいないなぁ
多くの人に、いろいろな味わい方をしていただきたい。俑たちにも気の毒だ。
そういえば、私の趣味を知っている同僚が、「あの美術館にかかっている(建物にかかっている垂れ幕の)人形何?土偶?」と言っていたっけ。
土偶ときたか…そうね。土偶は広く知られている言葉だけれど、「俑」という言葉は一般的とはいいがたい。まぁ、そう言いながらも同僚は見に行ってくれるだろう。
長引く厳しい寒波も災いしているのかもしれない。
そういう私にも、訪れることが難しくなるやむない事情ができた。
もし講座も受講できなくなったら、何とも残念だ。
俑たちが甘粛省に帰ってしまう前に、行ける時を逃さず、会いに行かなくてはと思う。
過去の展覧会、イセコレクション展の米色青磁の瓶も、汝窯の特別出品の盞も、塚本快示先生の特集展の空間も、もう二度と見ることはできないけれど、その時の感動は消えない。
唐代胡人俑展での俑たちとの出会いも忘れずに、ずっと心の中で大事にしたいと思う。
まだ2か月も開催期間があるのに、感傷的になってしまった(帰らないでほしいよ)。