大阪市内博物館の学芸員の方たちが企画したイベント「OSAKA MUSEUMS学芸員TALK&THINK」で「仏像 中国・日本」展を企画した方の担当回があった。
「「仏像 中国・日本」展のできるまで-美術館で仏像を観ること」(大阪市立美術館 齋藤龍一学芸員)
展覧会自体が素晴らしかったし、講演会もお聞きし、さらに興味がわいたので、23日(土祝日)大阪歴史博物館に出かけた。
国宝や重要文化財を展示することの制限や、仏像を移送するのにかかる労力、時間、費用など、なかなか聞けない裏話をユーモアも交えてお話していただき面白かった。
あのように大型で、古く貴重なものが一堂に会するというのは、見るほうはありがたいが、準備するほうはこちらが思うよりずっとずっとたいへんだろうな。
昔は出開帳といって、仏像を遠方へ移動させて開帳することがしばしば行われていたことも知った。
「大阪の天文学者・間重富-重文資料から業績を読み解く」(大阪市立科学館 嘉数次人学芸員)
大阪にそんなに偉い天文学者がいてたって!暦をつくることが高度な科学知識を必要とする大事であったとは。
科学館や天文学には縁遠いので、こんな機会でもなければお聞きすることはなかった。
どちらの方のお話もへぇと思うような、知らなかったことばかり。
それにしても学芸員というお仕事は、文化財の研究や保護だけでなく、展覧会の興行成績?を求められたり、私のような素人向けにお話しをしたりと大変だねぇ。
常々公立の美術館で楽しませてもらい、お安く学ばせてもらっている身としては、ひそかに応援するほかはない。
学芸員さんたちありがとう、これからもよろしくお願いします。
11月の締めくくりは大好きな東洋陶磁美術館の平常展
世界的な名品の前で、充実した時間を過ごすことができた。