NHKテレビ日曜美術館アートシーンで出光美術館の「宋磁ー神秘のやきもの」展の紹介があった。
行きたいなぁ。でもそんな余裕はありませんね。
仕方がないので図録を見ることで我慢することにした。
一週間ほどで届いた出光美術館の図録と昨年東洋陶磁美術館で求めた「宋磁の美」を手元においてうきうきしながら眺めている。
図録を手にして最初に扉をあけるときの気持ちは格別だ。
東洋陶磁美術館の「宋磁の美」は写真が素晴らしくて図録自体がアートという感じがする。
作品をとりまく空気まで写っている。
さてさて、「宋磁ー神秘のやきもの」はどんなかな。
はじめに、宋磁についての知識が得られる読み物の部分があり、図表などもついていて、私のような初心者にはわかりやすくありがたい。
その見出しはつぎのとおり
1 宋時代の窯業
2 宋磁に対する評価
2-1 後世の人々の視点
2-2 同時代の人々の視点
3 官窯の系譜と民窯の活気:揺るぎない美への追及。憧れと倣古から始まる新たなる創造
3-1北宋時代
3-2南宋時代
なるほど、じっくりと何度も読ませていただこう。
作品は窯ごとに分けて紹介されていて、これもわかりやすく、覚えやすい。
定窯、磁州窯、遼磁、耀州窯、鈞窯、景徳鎮窯、越州窯、官窯、龍泉窯、天目、地方窯
実際の会場の展示もそうなっているのかな。
東洋陶磁美術館でおなじみの名品も出張しているね。
図録の合間合間にコラム欄があって、読み物としての楽しさが増している。
それにしても、それぞれの窯ごとによく作品が揃っているね。
鈞窯の澱青釉とか月白釉の作品は本物を見たいなぁ。よだれが出そう。
会場に行けないのは、残念だけれども、東洋陶磁美術館での記憶や体験を思い起こし、図録同士を見比べながら、一品一品を鑑賞していくことにしよう。