風邪が治ったと思ったら、また風邪を引いた。出不精、ものぐさが悪化する。
悪しき習慣から脱却しようと試みると、決まって1歩前進3歩後退。やれやれ
その間にもう師走が近づいてしまった。
東洋陶磁美術館の次の展覧会ももうすぐだ。早く風邪をすっかり治さなければ。
次の「唐代胡人俑」展は何だか異色というか、愉快そうだ。
唐代の俑といえば、館蔵品の可憐な女性像とか
気品ある宮廷の女性とか
加彩 宮女俑 唐時代 7世紀
あるいは
イセコレクションの中の男装の麗人 のように
雅なイメージを持っていたのだが、
今度やって来る胡人俑は、予告動画や広報チラシを眺める限りではだいぶん違う趣だ。
表情がとても豊かで、一瞬を捉えたポーズが決まっている。
劇画調というか、漫画チックでもある。
そして、古代のシルクロードの空気がいっぱい漂っている。
こんな人形たちがお墓に一緒に葬られたら、あの世も賑やかそうな感じがする。
どのような思いで、俑がつくられ、埋葬されたのだろう。
あるいはその時代のその地域の流行なのだろうか。
どんな技法で制作されたのだろう。
型にはめたのか、一体一体オリジナル?
美しい彩色がいまだ残っているが、出来上がった当時はどんな鮮やかな色をまとっていたのだろう。
同時に「中国唐俑の魅力」特集展もある。いつもはしまってある館蔵品が見られるのも楽しみだ。
そういえば、今度は鈞窯の月白釉碗に会えるかな。
あれやこれやと、妄想がふくらんでいくなあ。
さっさと風邪を治して年末の雑事を終わらせなければ…