館蔵品を見る楽しみ3(東洋陶磁美術館)

日曜日に東洋陶磁美術館のアフタヌーンレクチャーを拝聴。

 

特別出品の2点(青磁盞、青磁単柄洗)をはじめとして、北宋から金時代の中国陶磁館蔵品のなかから、現在展示されている作品の魅力について解説があった。

 

鑑賞のポイント・作品にまつわるエピソード、さらに中国の窯跡の紹介もあり、自分が実際に鑑賞した記憶を重ねることで、館蔵品について理解を深めることができた。ありがとうございます。

 

(平常展期間中写真撮影が許されているので撮らせてもらったが、一度フラッシュが発光してしまい、冷や汗をかいた。)

 

(当然実物はこんなものではありません。ぜひ、本物を味わってください。)

 

いくつか自分の書いたメモを見直してみる。

 

青磁八角瓶 南宋官窯 12~13世紀 釉薬が厚くかけられている、底部に清朝宮廷の整理番号とされる751号のシールがある:そう、本当にとろっとした感じが何とも言えない宮廷の宝物だなぁ。

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私が大好きな白磁刻花蓮花文洗 定窯 11~12世紀 光を通すほど非常に器体が薄いので、学芸員さんでも持つときに緊張するとのこと。:そのような華奢なものが伝えられていることが素晴らしいと思う。見込みが見たくて、のぞき込んでしまう。美術館のホームページ収蔵品紹介の写真で満足しよう。

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青磁刻花牡丹唐草文瓶 耀州窯 11~12世紀 岩崎小弥太氏旧蔵:きりっとひきしまったデザインといい、彫りといい、オリーブグリーン色のうわぐすりの感じといい、どんな人(あるいは人たち)がこのようなものをつくったのだろう。

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 などなど何点紹介されただろうか。時間があっという間に過ぎた。

 

そして、 またまた、いっぱい知らない言葉が出てきた。なかでも、次の3つの言葉は印象に残った。これから覚えておきたい。

「伝説の柴窯(さいよう)」

「秘色」

「越窯 えつよう」

越窯についてはあらためて館蔵品をよく見てみようと思う。楽しみがさらに増える。

 

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